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米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
9月24日
自宅でつづける 安らかな毎日
最近、地域での訪問医療活動を通じて、独居で最期を迎えることが未だに「異例」だと感じる場面が多くあります。世帯は「高齢化」「孤立化」「貧困化」が進み、介護の力が足りない家庭が増え続けています。
安心して自宅で過ごすためのセーフティネットに隙間があり、ご家族や介護職の方々が、"家で
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
3月18日
在宅医療と介護:安心できる医療環境を作るために
皆さんこんにちは。米子市の在宅医、前角です。 最近久しぶりに本屋さんに立ち寄りました。 生活雑誌コーナーの最新号2冊に、「介護生活特集」が載っていました。 親御さんのお世話をするひと、あるいは自分自身の介護について考えるひと、...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
3月7日
在宅医療:いつから適応になるのか
みなさんこんにちわ、米子市の在宅医療「よだか診療所」の院長、前角です。 今日は、どんな患者さんに在宅医療の適応があるのか、について考えてみたいと思います。 というのも、一人でも多くの方に自宅で「安心して過ごせる」ようになってもらうことが、私たちの願いだからです。...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2月11日
― ホスピスカー 米子の街を走る ―
みなさんお元気ですか、鳥取県は米子市の在宅医、前角です。 今回は、当院が県内で初めて昨年認可を受けた医師同乗の緊急走行車両(通称ホスピスカー)について、のお話です。 まだまだ馴染みの薄いホスピスカーですが、その存在意義、「救急医療にACPを持ち込む」ことの大切さについて、熱...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2023年11月7日
食べること 生きること-「在宅医療の現場から」-
こんにちは、米子市の在宅クリニック「よだか診療所」の前角です。 突然ですが皆さんは、食べることは好きですか。 今日は何を食べましたか。誰と何処で、どんな風に食べましたか。 愉しかったですか。美味しかったですか。お腹はいっぱいになりましたか。...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2023年7月4日
「ACP(Advance Care Planning)家族と共に考える、心の折れない選択」
夏至が終わり、本格的な夏が始まろうとしています。ご無沙汰しています。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 今回は私たちから、在宅療養にまつわる重要なテーマについてお話しします。それは、「本人の心が折れてしまうのが辛くて」告知をためらうご家族と一緒に、自宅で過ごす患者さんについ...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2022年12月9日
おやすみ オカン
去る10月2日、義母がこの世を去りました。 このご時世ならまだ「若い」と嘆かれる歳、癌でした。 彼女がどんなふうに生きて、どんな風に旅立ったか、私の知る限りのことを 書き留めておこうと思います。これは彼女の物語であり、私たち家族や、最期を支援したチームへの謝辞でもあります。...
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2022年8月8日
新規紹介フォームをリニューアルしました。
これまで以上に地域の医療・介護の連携を円滑にできるよう、「訪問診療依頼書」を作成しました。 この「訪問診療依頼書」を事前に送付していただくことでよりスムーズな連携が可能です。 ご家族の方々、医療機関・介護支援事業所・ケアマネジャーの皆様に、是非ご活用頂ければ幸いです。
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2022年5月4日
在宅医療の"ウルトラC" -私を見かけたら堆肥とノンアルレモン酎ハイを想像してほしい件について-
2022年も4月が過ぎました。桜の季節があっという間に過ぎて、新緑が燃えるように 街を覆っています。 梅雨だ盆だ、ぼーっとしている場合ではありません。 なぜなら診療報酬が改定になったからです。 実は在支診の施設基準届出要件に、「ACP(アドバンス ケア...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2022年4月12日
日本緩和医療学会認定研修施設に登録されました
念入りに整え 潔く咲き乱れ 散っていく花たちに。 静かな寒さと暖かな晴天に後押しされて、美しい桜が今年は長い間楽しめました。 その無邪気さ、力強さに勇気づけられながら また、新しいスタートを切っていきたいと思います。 今年度、当院は日本緩和医療学会認定研修施設に登録されまし...
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2022年1月25日
新年所感 -確かさとやさしさを大切に-
昨年はあまりにも記事を書かなかったので、もはや忘れ去られてしまったであろう この場所に、昨年の振り返りと本年の抱負について記したいと思います。 一昨年、新鮮な驚き・気づきとともに、様々な記事を書かせて頂きました。 昨年はなぜ書けなかったかというと、...
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2021年1月4日
【2021年所感 ~近未来感がすごいのに~】
新しい1年が来ました。 2021年。何か1歩踏み出した感がある数字ですね。 昨年はコロナ、コロナだらけ。 コロナしかなかったかと言われれば、決してそうではありません。 かのイタリア近代童話作家、ジャンニ・ロダーリが 私たちに伝えたかったこと―...
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2020年12月18日
食べる延命 食べれない延命…そもそも延命とは
「延命療法」という言葉が忌み嫌われて久しい。 「治癒の見込みがない状態での生命の存続を図るための対称的な治療」 の意である。 「これって延命治療ですか」「延命はしたくないです」 皆が口にする言葉である。 賛否両論あると思うけれど、在宅医療の現場は延命治療で溢れている。...
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2020年11月1日
【「地域包括ケア」掲げられた理想と 光と影】
慌ただしかった夏が過ぎていきました。 様々な経験を通して、なかなか記事が書けずにいた今日この頃、やっと秋になり、静かな気持ちになって、言葉を紡ぐ準備が整いました。 「あの家族に本人があの状態で、家で介護ができるわけないじゃないですか」 いったい誰の発言なのか。...
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2020年7月26日
生き心地はどうだ
「生きにくい世の中になった」とよく聞く時代になりました。 7月23日に明るみになった刑事事件について、 日本緩和医療学会が声明文を発表しました。 【緩和ケアは(中略)QOLを、痛みをはじめとする身体的な苦痛、心理社会的苦痛、スピリチュアルな苦痛などを予防し和らげることを通し...
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2020年6月4日
命が茂る・新緑にACPを重ねて
新緑の季節、人の命も輝きを増すかのようです。 私たちは毎日いろいろな場面に遭遇しながら奮闘しています。 今回はACPなんて大層なお話なのですが。 なんと言っても、これに尽きるのです。 「定命を全うしたい」 最近初めて目にした言葉です。定められた命。...
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2020年5月1日
つながりを深めよう、今!
在宅勤務に移行して、もうすぐ1か月が経とうとしています。 私たちは直接、物質的な空間を共有することは 自粛していますが、ネットワーク上で顔を突き合わせて集まり、 スタッフは相変わらず患者さんたちのことを一番に考えて一心に仕事しています。 ...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2020年4月13日
コロナウイルスに関するお願い
創めたばかりのつたない文章で、一部の熱狂的なファン(!)を除き、 未だ読者数の伸びない当ページですが、 今夜は全世界に向けて(!)発信したいと思います。 当院は、先週末から在宅勤務を導入しました。 在宅医療を――患者さんを、その家族さんを、地域で頑張っている...
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2020年4月9日
地球より重いっていうなら答えてくれ・生命倫理のお話
県内発生いまだ0件。お陰様で従業員一同体調良く活動しています。 緊急事態宣言、一層の自粛要請。 当院でもマニュアル作りを加速化させました。 日本医師会のプライマリケアの手引きをもとに、感染対策を整理。 マスクは毎日少なくなる。気道分泌物の微細な飛散に対応するための、...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2020年3月26日
猫と認知症とあなた
宮沢賢治の童話「猫の事務所」を知っていますか。 主人公のかま猫は、寒がりなのでかまどの中で眠る癖があり、 「薄汚い」とほかの猫から疎んじられ、排除されます。 突然ですが、こんな想像してみてもらっていいですか。 あなたは一人で呑気に暮らしていて、そこは若い時からずうっと住...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2020年3月10日
在宅医療の「かわいそう」な現実。どう向き合う
「何だか見てるとかわいそうで…」 最近はたと気づきました。 いつからその患者さんは かわいそうだったのか。 病気そのものがかわいそうなのか、 環境が整わないことがかわいそうなのか。 「こんな体 悔しいね」そりゃそうだ。 「やってらんない もうだめだ」そうだそうだ。 ...
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2020年2月26日
延命治療と愛。
「先生、その方その介護サービスがないと生きていけません」 生きるとは何か。どこからが延命治療なのか。 心臓が鼓動し、呼吸が続き、食事は消化され糞便となり… 痛みはなく、熱もない。室温は快適に保たれている。私たちの日常とはそんなものでしょうか。...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2020年1月27日
在宅医療 一緒に過ごす幸せと 看る辛さ
愉しいわけないことを楽しくする その奇妙さ。奥深さ。 末期がんの方たちに、自宅で最後まで過ごすという選択肢が はっきりと示されつつある昨今。 在宅医に課された宿題は数え切れません。 例えば、取り切れない苦痛、長引く発熱、下がったままの血圧、 出血の恐怖。...
米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
2020年1月17日
喉元に上がってこないと熱くない 意思決定支援の話
今以上に悪くなることなんか考えたくもないけれど… 年明け早々、診療に追われていました。 ところで私たちは、 今以上に悪くなることなんか、すぐさま想像できるでしょうか。 現状に不満や不安があればなおさら。 困ったことは先延ばしにしたいもの、...
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