自宅で続ける 安らかな毎日|米子市の在宅医療とACP
- 米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
- 2024年9月24日
- 読了時間: 4分
更新日:3月26日
-人生と いのちの話をしよう-

– 自宅で暮らし続けることは、贅沢ではなく私たちの権利–
みなさんこんにちは。米子市の在宅医療専門クリニック「よだか診療所」 の院長、前角です。
今日は「人生」についてお話ししたいと思います。
人生は英語で「LIFE」。命もLIFE、生活もLIFEです。この二つの意味が重なることに、私は非常に奥深さを感じています。
最近、地域での訪問医療活動を通じて、独居で最期を迎えることがいまだに「異例」だとされる場面 に多く出会います。世帯の「高齢化」「孤立化」「貧困化」が進む中、介護の力が足りない家庭が増え続けているのが現実です。
それでも、多くの人が「ずっと家で暮らしたい」と願っています。「米子市で在宅医療を受けながら、住み慣れた家で安心して療養できる選択肢」 を知っていただきたいと思います。

なぜ「自宅で暮らす」が難しいのか?
高齢者が増える中で、病院や施設への入所が「安心できる選択肢」として勧められることが多くなっています。家族や介護者が不安を感じることで、入院や入所が選ばれるケースも少なくありません。
確かに、病院や施設には専門的な治療や緊急時の対応といった利点があります。しかし、在宅医療を活用すれば、自宅での療養を続けながら必要な医療を受けることも可能です。
「米子市で在宅医療を受けるには?」「自宅療養は可能?」 という疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、その選択肢を詳しくご紹介します。

在宅医療とACP(アドバンス・ケア・プランニング)
「在宅医療 ACP」は、住み慣れた自宅で療養を望む人々の願いを支える、医療と意思決定支援の柱です。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは、「その人がどのように生きたいか」を明確にするプロセスです。高齢者や重篤な病を抱える方々は、無理な延命ではなく、自分らしい生活を守ることを希望することが多い です。
しかし、実際には病状の急変によって意図せず救急車を呼ばれ、望まない治療を受けるケースも少なくありません。
DNAR(心肺蘇生を行わない意思表示)はACPの一環として話し合われますが、多くの方は「最期まで自宅で自分らしく過ごしたい」と願っています。
にもかかわらず、家族の不安や「万が一」のためにと病院が選ばれることの悲しさ が、地域にはあふれています。この問題を解決するためには、医療者と家族、介護職が適切に意見交換を行い、患者さんの意思を尊重することが不可欠 です。

入院は「目的」と「目標」「期間」を明確に
在宅医療チームが関わっていても、急変時に救急車を呼び、病院へ搬送されるケースは多くあります。その際、大切なのは 「入院の目的」「目標」「期間」 を明確にすることです。
当院では、
✅ 短期間の入院で、どのような治療を受けるのかを事前に検討する
✅ どの状態になれば帰宅できるのかを家族と共有する
✅ 可能な限り自宅での療養を続ける方法を考える
ことを重視しています。
特に、最期が近づいている方々には、最大限の症状緩和を行い、自宅で穏やかに過ごせるようサポートすることが重要 です。医療者・介護職・ご家族が一体となり、安心して過ごせる環境を整えることが求められます。

米子市の在宅医療|地域の医療者の力が試されている
家族や周囲の人々が「最期の瞬間をどう迎えるか」を理解し、安心して見守れるようにするための情報提供や支援体制の強化は、私たち医療者の責務です。
これからも「高齢化」「孤立化」「貧困化」は進むでしょう。その中で、
✔ 医療・介護職が連携し、適切な支援を提供できるか
✔ 地域で「自宅で暮らし続ける選択肢」を増やせるか
✔ 患者さんの「生き方」に寄り添う医療を提供できるか
これらが、私たちの課題となっています。
「どう生きるか」を考えることは「今」を大切にすること
人生は、日々の積み重ねです。「どう生きていけばよいか?」を考えることこそが、私たちの生活そのもの ではないでしょうか。
そして、最期の迎え方を考えることは、人生そのものを豊かにします。
🏠 「自宅で最期を迎えること」は、決して贅沢なことではありません。
💬 それは、「自分らしく生きるための自然な選択肢」であり、誰もが持つべき権利です。
この願いを叶えるために、私たち医療従事者はこれからも寄り添い、支え続けます。
残された人生、生活、命を、どのように悔いなく送るか——それを真剣に考えることこそが、私たちの使命です。
誰もが、自宅で安心して過ごし、笑顔で自分らしく生き続けられる未来を信じています。
その未来を実現するために、これからも多くの仲間と共に、地域医療の力を育んでいきたいと考えています。
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